クロワッサンシカゴのねごと

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ポケモン剣盾楽しみ

ポケモンの新作「ポケットモンスター ソード・シールド」が今年の11月にリリースする。シリーズとしては初の据え置きでのリリースになり、初代からやっている身からするととても楽しみなタイトルです。

しかし、E3を起点として海外を中心にネット上ではポケモン界隈が賑やかだ。もちろん、その声は一部ではあるのだが、荒れている原因について考えてみた。

事の発端はE3の裏で行われた Nintendo Treehouse での増田さんの発言。



・アプリ「ポケモンHOME」を使用することで
 過去作で育成したポケモンを一元管理でき、新作へ送ることができる
ポケモンの総数が800を超えているため、
 グラフィックの向上やバトルバランスの調整が難しいので制作方針を見直した
メガシンカ廃止、Z技廃止

・今回の新作で過去作のポケモンすべてを出す予定は無い
・また、今後のポケモンシリーズでもすべてのポケモンが揃う予定は無い
・アップデートでのポケモン追加対応をする予定も無い
・新作に出ないポケモンは「ポケモンHOME」でお留守番、
 ちなみに一度HOMEに入れると過去作へ送り返すことはできない


以上、既出情報と増田さんの発言を要約するとこうなる。

これに関してはメーカーとして苦渋の決断だろうし、ユーザーがあれこれ言っても変えられないこともあるだろう。問題なのはツリーハウスやファミ通でこっそり発表している点だ。日本のユーザーの反応が少ないのは、公式としてこの事実をはっきりと公言していないからかもしれない。大事な話なのだからポケモンダイレクトで言うべきことだった。"子供向け"ではなく"子供だまし"にならないためにも。この点に関しては不誠実さを感じる。

この件については賛成反対のどちらの意見も同意できるものだ。例えば、ポケモンのバトル要素のみに重きを置いたユーザーはポケモンが減ることでバトル環境が見直され、また違った遊びや戦術を体験することができると考えるだろう。しかし、ポケリフレ勢などのポケモンキャラそれ自体を愛するユーザーは自分の推しポケモンが出ないだけでポケモン新作への購入意欲は激減する。おそらく嘆いている大半はそういったユーザーなのではないか。

よくわからないのだけど、何故今後のポケモンシリーズでも全ポケモンが揃うことはないという方針なのだろうか。強い拘りがない限り、3Dモデルに関しては剣盾で制作したモデルを次の作品で流用すれば良いだけだ。グラフィックスを引き継いで作られる続編など数多にあるのだから、ポケモンも背伸びをせずにそれで良いのではないか。現に3DSのモデルモーションを使いまわしているという情報が回っている。使いまわすのは合理的な選択だが、グラフィック向上をリストラの理由に歌うのならば、嘘をつかれたと反論されても擁護はできない。

だとすると、制作側が手をあげた最大の理由は、バトルバランス調整の部分なのかもしれない。バトルバランス調整を円滑に行うためならば、ポケモンの数を制限した方が調整がしやすいのは確かだろう。だとしたら、制作側は対戦ライトユーザーよりもレート勢に重きを置いたことになる。

個人的にはポケモンをすべて集めるようなプレイスタイルはとっていないため、新ポケモンが魅力的であればわたしは買う。けれども、ポケモンの潜在ファンは非常に多いだろうし、声の大きなファンだけを重視するような方針はいつか後悔する未来が見える。

公式が急場しのぎの言い訳を重ねるとユーザー側の不安や不信感は増していく。最悪なのはユーザー間でのトラブルや言い争いが増え、ポケモンコンテンツ自体を嫌いになってしまうこと。それは誰も求めていない。まずは公式が発売までに伝えることを伝える意思をきちんと示すことが大事なのではないか。

なんにせよ、新作楽しみです!